あにゃまる探偵キルミンずぅ 第34話 「オオカミなんて怖くない!?」
サテライト、ハルフィルムメーカー、そして韓国のJM Animationの三つ巴で制作された、幼女向けのフリした、幼女が大好きなお兄たん向けの、萌えアニメ。
まず、キャラクターデザインがあまりに私的にどストライク過ぎて、ヤラれてしまった。プリティで、キュートなのに、フェロモンムンムンなムードを纏った絶妙なキャラクターデザインは相澤昌弘妻の相澤澄江。旦那が監修に入っていることも大きいとは思うけれど、作風はやはり、相澤昌弘に非常に近いなぁ。
この可愛らしいキャラが、ある時は幼女の姿で、またある時はぬいぐるみを被った幼女の姿で、またある時は動物そのものに変化する姿が楽しめるのだから、これはもう毎週観るっきゃないな!という気にさせられてしまう。お姉さんキャラであるナギサたん(それでもまだ中2!)が、着ぐるみをかぶった時はやはり幼女の姿になってしまうというポイントも、私の萌え心をくすぐりまくりだ。
また、監督はTVシリーズアニメーションとしては「スクラップド・プリンセス」以来実に7年ぶりとなる増井壮一が手がける。「すてプリ」以来、ずっと氏に注目していたのだが、まー見事に監督作品の登場はなく、もう無理なのではないか?と思っていただけに、非常に嬉しい。
増井壮一監督作らしく、楽しい場面はトコトン楽しく、シリアスな場面はきっちりシリアスなトーンに落とすという、メリハリのついた匙加減の演出で、非常に楽しめた。今回、コンテにもりたけしが登板したということも、大きかったと思う。
声優陣も粒が揃っている。古田織部((C)へうげもの)が「へにゃあ」と表現しそうな、悠木碧の話し方もヘン+カワイイで、実にいい。誰だこの新人?と思ったら八武崎碧が変名していたのか。知らなかった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%A0%E6%9C%A8%E7%A2%A7
また、丹下桜が敵側のちょっとツンツン+猫カブリが入った羽鳥カノン役で登場していたのも、長年のファンにとっては嬉しい限り。
山伏日記更新しました。
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まだ「青いブリンク」を観続けています。17話〜21話の感想を書きました。ほんのちょっとずつですが、面白くなってきています。もう少し頑張れそう。
B型H系 17話「そんな!みんなの見てる前で 嫌いなんて言ってないじゃん・・・秋」 18話「体育祭にかけろ!好きにすればいいじゃん…秋」
田村ゆかりが美人だけど男性経験は0人、ただし耳年増でHに対する興味は人一倍の、可愛らしい女子高生を演じる、軽いラブコメディ漫画のアニメ化作品。
元気いっぱいなツンデレ女子高生山田の役に田村ゆかりは非常にハマっていて、好感触。
映画版なのはを除けば、田村ゆかり主題歌主演作は2007年の魔法少女リリカルなのはStrikerS(「Beautiful Amulet」)以来であり、ファンとしては久々にゆかりんがメインにフューチャーされた作品を目にすることができた。田村ゆかり&堀江由衣のやまとなでしこコンビがガッツリ共演したのも、「かしまし ガール・ミーツ・ガール」以来で、その意味でも美味しい作品である。
本編自体も、テンポが良く進んで面白かった。WORKING!!9話目同様に、B型H系の今話でも福田道生が絵コンテを手がけている。コンスタントに一定以上のクオリティが出せる職人技を感じさせるなぁ。
けいおん! 最終回「軽音!」
TV放映時の最終回。(第1期としては番外編としてもう2話ある)
文化祭を間近に控えたタイミングで唯が風邪でダウンしてしまい、軽音メンバーは落ち着かない状態が続いている。ある日、唯が無理を押して部活に顔を出したが、すぐにそのまま寝込んでしまう。熱は高いままで、一向に下がっていない状態だったのだ。唯は、自分なしで本番をした方がいいと言って、梓にギターを頼んだ。しかし、梓は「みんなで演奏できないなら辞退した方がましだ」と言い、音楽室から出て行こうとする。それを澪が止め、少し考えてから、唯にこう告げた。
「唯、本番まで軽音部に来るな。本番までゆっくり休んで、風邪を完璧に治すこと。そして、みんなで本番を迎えること。それまで絶対に本番まで身体を休めておくように。いいな?」
ここまで来れば、もう最後までの展開は分かりきったようなものである。で、分かりきったとおりの筋運びで進みながらも(つまり、本番ギリギリで唯が登場するという流れになっても)ドラマが最高潮に盛り上がり、面白くなるのは、やはり演出の力のなせる業であろう。
最後の最後で、軽音部の演奏がたっぷり見れたのは、非常に良かった。(最終回までなるべく演奏シーンを取っておきたい、という当初からの狙いだろう)また、唯が自分の家にギターを取りに戻って、またギターを持って駆けていくところの作画も、筆が走っていて、見ていて実に気持ちが良かった。(第1話の冒頭の登校シーンが再び最終回で展開されるという構成も巧かった)また、学校まで駆けていくところと、学校に戻って演奏をする唯の表情が、唯には珍しくテンパった状態になっており、それが非常にキュートに描かれていて、萌えだった。作画監督は京アニの作画の柱である池田和美。演出は石原立也+山田尚子。
一回、歌い終えた後、キーボード→ドラム→ベース→サイドギター→そしてリードギターという順で音を重ねていき、もう一回「ふわふわ時間」を歌うという流れも、燃える展開でグッドだった。ここまでユルユルなノリで進めてきながら、最終回になってバッチリとした演出でキメてくるのが実に小憎らしく素晴らしく、その小憎らしいところが、そのまま「放課後ティータイム」のバンドの佇まいと共通しているのも、ちょっと興味深いところだった。
あー、それと、唯の訳が分からない「たくあん」という寝言に「和尚?」って返してあげたり、唯のコスプレをして部活に行ったり、そこで唯以上にバッチリタイミングの合ったギターを弾いたり、姉思いで出来た妹ぶりの憂がたっぷり見られたのも、今話の大きな収穫だったな。(恥ずかしながら、私も軽音楽部の面々同様に、さわ子先生に指摘されるまで憂のコスプレに気付かなかったし)
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けいおん! 第11話「ピンチ!」
第10話の次回予告を見て、「ピンチ」なのは唯のギターのメンテナンスに時間がかかり、文化祭に間に合わないかもしれないことかと思っていた。
しかし実際は、律と澪が些細なことから仲違いをしてしまい、律が部活動に顔を見せなくなり、このまま軽音楽部として文化祭に参加できるか否か、が「ピンチ」の内容だった。
(結局、律が部活に来なかったのは「風邪を引いたから」が理由だったのだが)
このままゆるゆるなモードで続いていくのかと思っていたので、まさかのシリアス展開にちょっとビックリした。また、シリアス展開に突入した際には、きちんとギアチェンジをかけて、演出の方向性を合わせてきているところにも驚いたと同時に、この作品のスタッフの抽斗の多さに、改めて感心させられた。
ギターショップから動こうとしない澪を律が無理に引っ張っていくと、澪がドンと尻餅をつく。その音が大きかったために、唯たちや他の面々も澪の方に注目する。(澪の尻もちで、これまでの物語の流れが寸断される形となるところがポイント)そのすぐ後で、澪が急に起き上がって「もういいよ!バカ律!」と澪が言い放つ。(澪がその言葉を言い放った際に、澪ではなく律のキョトンとした顔がクローズアップで抜かれている)またその後、唯が和と一緒にお茶をすると言うと、澪が自分も参加したいと言って嬉しそうにしている。澪の嬉しそうな顔が律視点のカットで抜かれ、そのすぐ後に律のバストアップが映し出され、律が少しすねている様子が抜かれる。
ここの、ゆるゆるモードからシリアスモードへギアチェンジが行われ、加速度的に緊張感が高まっていくところの描写が、実に上手い。よもや、「けいおん!」でこんなシリアスな場面が展開されるとは思っていなかったこともあり、どうなってしまうのだろう?とドキドキ手に汗を握りながら観てしまった。
律が部を休んでいたのは単なる風邪のためだと分かり、そして律も風邪が完全に治り、そのすぐ後に講堂使用届を出していなかったことが分かったが、和の仲介もあってすぐに解決された。(この時、律が和に感謝の言葉を述べて、あまつさえ「私の面倒も見てくれ!」という言葉を述べている事から、基本的に律が「甘え体質」であることが推し量られる。澪も、これだけ我侭な律に「甘え」られて、大変だろう)バンド名も(さわ子先生の独断で)決まって全ての問題が解決され、いよいよ本番に向けて頑張るぞ!となった最後の最後の場面で、唯が風邪を引いてしまったことが分かって幕を閉じるのも、絶妙に上手い。これだけのボリュームを、ここまでコンパクトにまとめて、しかもいちいち面白いというのは、それだけ作品のクオリティが高いということであろう。演出は、第5話「顧問!」でも優れた手腕を見せていた新鋭の高雄統子だ。