迷い猫オーバーラン 第9話 「迷い猫、泳いだ」

集英社スーパーダッシュ文庫刊行の大人気ライトノベル迷い猫オーバーラン」のアニメ化作品。毎話毎話、監督が異なるというのが、本シリーズの特色で、第9話は平田智浩の登板回だった。

せっかくの水着&温泉回なのだが、全体的にフックがなく、またキャラクターデザインもつるっとし過ぎていて、個人的に萌え所が見出しにくく、やや厳しい内容だった。今話だけに限った話なのか、シリーズ全体を通してなのか、というのはもっと話数を観てみないと何とも判断できないけれど。

最近では「大正野球娘。」の小梅や「宙のまにまに」の美星のようなほんわかキャラの声の印象が強くなっている伊藤かな恵が、久方振りに「しゅごキャラ!」あむや「鉄腕バーディーDECODE」早宮のような、ややつっけんどんな喋り方のツンデレっ子ヒロインの声をあてているのだが、これが実にハマっている。本話の中では唯一と言える萌えポイントだったな。

ヒロインが男主人公と小屋の中で2人っきりになった場面で、ツンデレっ子の文乃が「ここで一晩泊まっても、絶対にやらしい事すんな!」とギャーギャー喚いたり、主人公が「絶対にやらしい気なんか起きない」と言った途端に、主人公を平手打ちしたりと、女の子の「面倒臭さ」を炸裂させていて、それに振り回される男主人公が不憫で仕方なかったよ。

後、ところどころでCGを使っているのだが、いかにも上からペターッと重ねました的な適当処理が施されていて、あまり上手くなかったな。(最後のたくさんの保安艇が海に浮かんでいる場面とかetc)

現在放映されている作品の中では人気がある作品の方、ということらしいので、次回以降を期待して観続けていくことにしよう。