君が望む永遠 第2話 

LOVE LOVEモードでマターリ話が続いていたのに、最後の最後でいきなり涼宮遥が交通事故に遭ってしまう………。

大・大・大ショック。

というのは嘘で、予め(イヤでも)情報が入ってしまっているので、そんなには驚きませんでした。それよりも、涼宮家の余りの嘘くささにビックリ致しました。涼宮パパのダンディヒゲと、夕食が鉄板にのったステーキというのは、何つうか、余りにリアリティ無さ過ぎ。無さ過ぎで、ちょっと面白かった。

後、どう聞いても水橋かおり声の涼宮茜が気になった。で、気になったから今調べたんだけど、涼宮茜役の上原ともみって、水橋かおりの別名なのな。10ヘー。

それにしても、速瀬水月の業深さはちょっと凄い。友人の恋人相手に、電話を1日に3回もしたり、待ち合わせをしていると知りつつも相談に乗って貰ったり、待ち合わせをしていると知りつつも(2回目。以前も同じ事をしているにも関わらず、懲りていない)自分の誕生日にあろうことか指輪を買って貰ったり。さらにさらに、その指輪を左手の薬指にはめてみたりしてるし。しかもなー。デートの約束を水月が引き留めたことによって、結果として遥が事故に遭ってしまうのである。

水月は友達の遥を思っているからこそ、自分の思いを抑えつつ、二人のキューピッド役を買って出てしまう。しかし実際は自分の想いを留めることができず、知らず知らずのうちに、少しずつ二人の間に割って入るような行動を取ってしまう。半分は無意識に、半分は自分でもどうしようもない行動として。

そもそもキューピッド役を買って出てしまうところから、水月という子の業の深さは始まっているような気がする。普通しないよね、そんなこと? 水月って子は人間の関係に干渉せずにはいられない性質なのだろう。それが良い風に転がれば「お節介」で済むのだが、悪い場合には、今回のような交通事故に繋がるということなのだろう。ちょっとキザったらしい言い方をするならば、水月の性格は、この子が本質的に持ってしまっている原罪なのだろう。

あぁ、意外に面白いではないか。何か次回が楽しみになってきたなぁ。

もう一つだけ言うと、この作品は非常に80年代的だという印象を持った。「タッチ」でもいいし、「めぞん一刻」でもいいし、「ノルウェイの森」でもいい。大事な人間が喪失した、「その後を描く物語」という点で、「君が望む永遠」は非常に80年代的だと言えるだろう。