2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「僕は君であり、君はまた僕である」という二人以上の人間が一つの精神へとシンクロしていく感覚、また「君は、君以外の何者でもない」という個の精神的確立は、並存し得る。また、本作で語られるとおり、『自分の中の「善」と「悪」は、それぞれが独立し、…
「映画芸術とは時間芸術である」という名言を吐いたのは、かの高畑勲である。「藍青〜縁〜」最終話では、その高畑勲の名言を思い起こしてしまうように、繊細で美しい時間が流れていた。アメリカにいる時にティナが剣玉をしている間延びした時間も、ティナや…
冴えない顔&これまでロクに出番のなかった河合耆三郎のために、まるまる1話を使って大盛り上がり大会。ありえねー。でも、河合耆三郎を演ずるのが大倉孝二ということであれば、それは有り得るのだ。大倉孝二って、演技どうこうではなく、存在がいいんだよね…
今回も、手の込んだ話であった。まぁ、手は込んでいたのだけれど、脚本の完成度的にはいつものキレ味はなかったなぁ。社交ダンスで休日にみんなが地下室に集まっていたというオチも、子供が実は幽霊であったというどんでん返しも、予定調和的であったし。そ…
今回のサブタイはどこからのイタダキだ? と思って調べてみると、どうやらジャズのスタンダード曲"It's been a long, long time"からの引用らしい。へー。ディーノって何であんなにひねくれ者なのですかねー? 最初の話から観ていないせいだからかもしれない…
バトルシーンがエラく格好良かった。と思っていたら、続くラクロスのシーンも非常に良かった。思いっきりパースを効かせた構図と、極端にデフォルメがつけられた作画が、決まっている。まるで「エアマスター」のようであった。前回では、「エアマスター」ら…
百年以上に及ぶ徳川治世安泰のために、すっかり形骸化してしまった「武士」と、幕藩体制の動揺・外国からの圧迫に危機感を感じ、立ち上がった「草葬の志士」との対比を描き、その上で、決して滅びることのない「武士道精神」を描こうとする視点は面白いと思…
「ロリで貧乳」が主流になってきている昨今、「ロリだけど巨乳」な女の子をメインに据えているところはエラいと思う。ぽよぽよ、たゆんたゆんした忍の肉付きと、チラチラと見える忍の腋の下がエロ過ぎる。後、「チョメチョメからウンチが吸い込まれていく図…
オチは何となく予想はついていたものの、意味不明な小ネタといい、容赦ない展開といい、なかなか面白かった。マグロの刺身を背中に張り付けるとか、ミミズの湧いたカクテルを渡すとか、ネタが徹底的にエグいよなぁ。前回のハイジャック話のような、吉本新喜…
ち「私、お料理ができますわ!」 ノ「それはミルフィーユさんの仕事です」 ち「情報収集が得意で!」 ノ「ミントさんには敵わないでしょう」 ノ「ちとせさん、あなたはエンジェル隊の皆さんに無視されていると言うより、エンジェル隊に必要のない人間なんです…
10分遅れて鑑賞。ゆえに軽めに更新。この話も「藍青」第11話同様、ベタと言えばベタな話なんだよなー。小道具のコンパスの使い方も、上手いと言えば上手いけれど、ひねりがないと言えばそれまでだし。でも、やっぱりジーンといい話なんだよな。「カレイドス…
繭っちの生ケツ(湯煙越し)が拝めたり、ちかりんのパンモロが拝めたり、管理人さんのセーラー服姿が拝めたりと、ファンサービスを所々に挟みながらも、アメリカ帰国前のティナの心情を丁寧に描ききり、きちんと「泣ける話」に仕立てる手腕は、相変わらず見…
すっかり立派な組織となった新選組と、すっかり立派なリーダーになった近藤勇@香取慎吾に、37回放送を続けてきた重みを感じてしまいました。自分が斬った長州藩の妻に入れ込んでしまう松原忠司を責め立てるのは、管理者の立場にある土方歳三としては当然の…
相変わらず、シナリオの完成度が高い!! ハーブと「惚れ薬」という小道具を見事に絡めた話の展開といい、チョコとミントによって、サンディも実は「惚れ薬」を飲んでいたことがみんなにバレるオチまで、見事に脚本が決まっていた。設定や構成力だけでなく、各…
ひょっとすると、このサブタイって毎回、何かのパロディになっているのか。今回は、スタンリー・キューブリックの名作「博士の異常な愛情」の原題"Dr.Strangelove, or How I learned to stop worrying and love the bomb"から。大地丙太郎おなじみの「親子愛…
本当に久方ぶりに鑑賞。相変わらず、なぎさの行儀の悪さが治ってなくて、嬉しかった。ベッドから転がり落ちたまま眠りほうけたり、弟に向かって「ゴルァ!」と叫んだり(←マジ)、今日も冒頭から絶好調のご様子。新キャラ、ポルンのワガママ駄々っ子っぷりは…
最高の演出。最低の脚本。(と言うか、原作)これが、前回「レイニー・ブルー」を観たときの私の感想であった。ま、いつもの私の早合点であった訳で、前回からの続きで今回の話を観たおかげで、「最低」と即断するにはまだ早いのではないかと考えるに至った…
「インファナル・アフェア」に引き続き、何となくWOWWOWをつけていたら、この作品が放映されていた。で、何となく観てしまった。いやぁ、面白かった! 舞台とか、観に行くことも、テレビで観ることもほとんどないので、新鮮であった。舞台は、編集や撮影がな…
よく練り込まれた脚本といい、魅力溢れる役者陣の演技といい、テンポのよい演出といい、悪いところを探すのが難しいくらいの、ほぼ完璧な香港発娯楽大作。冒頭、ラウ刑事@アンディ・ラウがマフィア子分のもとに弁護士を装って近付き、仲間の携帯に電話をか…
前回に引き続き、今回も捨助vs新選組の追っかけ合い。それを導入部として、新選組と見廻組が鉢合わせをする場面が導かれ、両者の対立が視聴者に示される。物語の運びの上で、捨助は相変わらず重要な役目を負っている。「新選組」は、「人斬り集団」という認…
あな恥ずかしや。前回の感想で「敷島氏=ニコポンスキーとは誰が見ても明らか」と言い、それどころか「気付かない人がいるのだろうか?」とまで言い切ってしまった。制作者のミスリードに完全に引っかかってしまった。まさか「敷島氏=クロロホルム」であっ…
「雨がずっと止まない」という設定って「サイレントメビウス」だったっけ? もっと遡ると「ブレードランナー」だったっけ? 前の話とは真逆のシリアスなノリと、前の話とはまるで別人のようなエンジェル隊に、ちょっとビビりました。 でも、お話自体は前の話…
真犯人がどうのこうのという以前に、犯行を起こす前に犯人を捕まえようとするところが何か間違っている。犯行をまだ起こしていない人間を、「犯人」とは言わないからさ。
今回はいつもの超絶作画が、超絶ではなくなっていた。その分、私的に萌え要素の高い絵になっていたので、差し引きゼロとはいかないまでも、充分に満足できるものとなっていた。タナベは目が小さく描かれていた方が、可愛らしいと思う。この頃から、明らかに…
本作の裏主人公エヴァ登場回。エヴァ@小山菜美の繊細で迫力満点の演技は勿論素晴らしかったが、今回はエヴァの表情のつけ方も実に見事であった。落ちぶれた後の、髪の乱れ具合が実にGOODだし、ヨハンに出会う直前の、まだ荒れていない頃の思い詰めたような…
唐突に始まるヒカルのアイデンティテー・クライシス。また、唐突に始まる竹本タケルの過去のトラウマ話。あぁ、せっかく「キャラクターが行動する理由がシンプル」であることを前回の話で褒めたのになぁ。新世紀エヴァンゲリオンの後、雨後の筍のように現れ…
髪を逆立てた熱血系主人公といい、お節介で気の強い幼馴染みの女の子といい、突如訳の分からない怪物が主人公達に襲いかかる展開といい、物語随所に散りばめられたエロといい、実に永井豪チック。主人公が変身する「怪物」に至っては、「デビルマン」のデザ…
みんながみんな新太郎に欲情して、SEXをせがむのは、大きな戦闘を前にした事によって子孫を残そうというDNAが働いたためなのでしょうか。今回も、作画はダメダメだけど、丁寧に脚本を作ろうという姿勢を伺えた回であった。やたらとエロエロであったり、「助…
各キャラクターの心情を丁寧に追おうとしているし、物語の起承転結もはっきりとさせようという意図も感じられる。だが、いかんせん詰めが甘いために、作品全体としては中途半端な印象に終わってしまっている。と思ったら、監督が鈴木行、脚本が吉岡たかの「D…
えっ? ニコポンスキーが敷島博士だったって? ちっとも気付かなかったYO!!という人間が一人くらいいてもいいんじゃないかと思うのだけれど、どうなのだろうな。まぁ、いないよな。それって、物語としてかなり問題があるとは思うのだけれど、でもこの作品…