マシュマロ通信 第24話「シナモンは魔女!?」

相変わらず、シナリオの完成度が高い!! ハーブと「惚れ薬」という小道具を見事に絡めた話の展開といい、チョコとミントによって、サンディも実は「惚れ薬」を飲んでいたことがみんなにバレるオチまで、見事に脚本が決まっていた。

設定や構成力だけでなく、各キャラクターの描写も非常に的確であった。シナモンが渡してくれた「惚れ薬」を思いっきり投げ捨てるところは、サンディーの過剰なまでの気の強さがよく現れている。また、ナッツは相変わらずイイ奴であった。今回も、「惚れ薬」で我を失って(例の如く)ダメダメな友人たちの介抱に回っていた。

だけど、マシュマロ通信で「惚れたはれた」が出てくる事自体が珍しいなぁ。やっぱり主役のサンディーが「こんなのを恋愛と言うのなら、あたしは一生恋愛をしなくていい!」と言ってのけてしまえる女の子だからだろうなぁ。恋愛よりも、友だちと会ったり、小物を集めたり、面白いニュースを取材する事に生き甲斐を感じるサンディーのキャラクターは、これまでの少女マンガの枠からはやや外れた位置にあり、だからこそ男の私でも共感が持てるのかもしれない。恋愛感情を全く持たない男女6人組の友情関係も、爽やかで気持ちいい。で、そういった関係の方がリアルだったりするじゃない?

特に何も文句ないけれど、でも一つだけ注文をつけると、脚本家の中瀬理香はもっと仕事を増やして、もっと私たちを楽しませて欲しいなぁ。(←作品への注文とは違う)