エニグマ

ケイト・ウィンスレットって激デブになったなぁ。

くらいに思ってボンヤリ見ていたのですが、後半の怒濤の畳み込みにビックラこきました。はっきり言ってナメてました。B級映画と思い、かなりダラダラ観ていたので、伏線を思い出すのと、話についていくので後半必死でした。いやぁ、シナリオの完成度が高い!!

マイケル・アプテッド監督でケイト・ウィンスレット出演ということはイギリス映画なのだろう。いやぁ、緻密かつ盛りだくさんのシナリオにもうお腹いっぱいって感じ。これを観てしまうと、ハリウッドのショボさ加減というのが分かってしまうなぁ。「マッチスティック・メン」にしても、「オーシャンズ11」にしても、「これまで見たことがないほどに最高なシナリオ」という触れ込みだったんだけれど、正直そこまでのレベルではないと思ったものだ。そりゃまぁ、そこそこは面白いかもしれないけれど、でも「これまで見たことがないほど」というのは明らかな言い過ぎ。松屋豚めしは\290であの味だから満足な訳ですよ。あれ、\500取ったらぼったくりですから。つまりは、ハリウッドの「最高のシナリオ!!」という触れ込みの映画は、たいていの場合は、まぁ松屋豚めし並みの満足感だったと思うのだ。

エニグマ」は特に新しいところは全く見いだせないし、出てくる出演者も根暗学者にデブ女という有様だ。しかし、そんなことは映画の面白さとは実は関係ない。話の面白さだけで観客を引き込むことができることを「エニグマ」は証明してくれた。いい映画だよ、これは。