鉄人28号 第20話「まだら岩の怪人」

陰々滅々とした懺悔話&キ●ガイ科学者の紹介話ばかりが本シリーズでは続いていて、まぁそれはそれで(ある意味)面白いのだけれど、やはり今川泰宏の真骨頂はそこではないのではないかと思う訳で。で、今回は久しぶりに複数のキャラクターが自由奔放に動きまわり、久しぶりに鉄人のロボットバトルがあり、久しぶりに(そして本シリーズ最大の)爆発シーンを堪能できた。痛快無比こそ今川泰宏監督の持ち味。やはりこうでなければ。

今まではキャラクターデザイン自体は横山光輝の原作に忠実に懐かしく丸っこいラインで描かれていたのだけれど、演出自体は割と現代的であったように思う。今回は、演習が全体的に(一昔前の)漫画的な記号処理が多く、グッドであった。村雨健二にファーストキスを奪われて高見沢さんが泣くシーンも、実に古典的な漫画処理(水滴が噴水のように身体全体から放たれる、という例のアレね)がされていた。また、色気攻撃をスルーされて高見沢さんが怒っている場面も、やっぱり古典的に、頭から煙りの塊をポコポコと出していた。また、大塚署長も漫画のお約束どおりデベソであったことも嬉しかった。

PX団の服の下からもくっきりと分かる形のよい高見沢さんのヒップに萌えた。だが、今回の最も「萌え」なシーンは別にある。正太郎君が愛用の半ズボンを膝下まで降ろしたところがアップで映し出されたところだ。全体的に漫画的な演出が多かった今回の話で、そこだけ実写的なカットで撮られていたので余計にエロさが目立った。「漫画的描写とリアル描写の落差」によるエロ表現というのは、「高見沢さんのストッキングが破れる事件」以来、本シリーズでは二度目にあたるのだが、今回の方が効果的に表現できていたように思う。