H2 第1話「青春=野球ですか」[anime]

http://www.geocities.co.jp/Playtown/5399/H2.htm

当時は観ていませんでした。まぁいろいろ理由はあるけど、いちばん大きな理由は「主役声が三ツ矢雄二でないこと」です。

平均視聴率25.6%であったお化け番組「タッチ」へのリスペクトが感じられ、その意味では非常に好感の持てる作品だった。タメの効いた間の取り方や、細かいネタを凝った構成で少しずつつまびらかにしていく展開など、なかなかに絶妙で、良質の漫才を観ているような気分にさせてくれる。つまり、原作の持ち味をきちんとアニメに再現するのに成功しているということだろう。

でも、やっぱり声優の演技がなー。余りにも学芸会チックというか。まぁ、それも「ナチュラルな芝居を」狙った上での演出意図というのは分かるのだけれど、それにしても各キャラがあまりに淡々としすぎているのではないか?(特に雨宮ひかり@今村恵子と、古賀春華@鈴木真仁)おかげで、今度は比呂のお父さん役国見太郎役で出ている三ツ矢雄二のコミカルな演技が完璧に浮いてしまっている。せっかくの友情出演なのに。と言うか、三ツ矢雄二が主役の声をあててくれ。

爆れつハンター古本新之輔なら、もっと弾けた、いかにもアニメらしい演技もできると思う。つまり、これは役者と言うより、演出の問題だと思う。いくら「クールな若者たち」を主人公にしたドラマだからと言って、クールで淡々とした芝居を演出してしまってはいけないと思うのだけどなぁ。だって「H2」は「クールな若者たちが熱血に目覚めていく物語」でもあるのだから。そのギャップを、後々の物語できちんと表現できるように、演出の方で今から声優のお芝居をきちんとコントロールしておくのは大事だと思うのだが、そのあたりはどう考えていたのだろうか。

まぁ、単なる慣れの問題もあるのかもしれないので、もう少しじっくり構えて観ていくことにしよう。良質で好感の持てる第1話であったのは、間違いないことなのだし。