創聖のアクエリオン

毎回毎回、奇抜なアイデアで視聴者を驚かせ、飽きさせない。所謂「バカアニメ」なのだが、そんじょそこらの「バカアニメ」には到底、真似できないくらいの弾けた「バカ」っぷりであり、また麻薬的な爽快感をも併せ持っている。「バカ」を狙ってしようとしているのではなく、監督河森正治が自らの「天然バカ資質」を開き直って出していこうとする姿勢があるからこそ、本作品のような弾けた「バカ」っぷりが可能なのであろう。(監督自らがバカって訳じゃないよ)

唯一の不満なのが、「観客が作品の持つ爽快感(「バカ」ゆえの)を理解し、共有してしまっているところ」か。一度、監督以外誰もがついていけないような、強烈極悪な世界観(バカ)を観客に叩き付けて欲しい、というのは観客の勝手な想いなのだろうか。