「GANTZ」2巻

川崎の本屋で立ち読み。いやぁハッタリじゃなかったわ。2巻もちゃんと面白い。で、これからどんどん面白くなっていきそう。凄いわ。

しかし意外にストーリーが進んでないんだよな。物語の世界観が少しだけ説明されただけで肝心のストーリーはむしろこれから、って感じだ。

掲載誌がヤング・ジャンプであったのがこの作品にとって幸福なことであったと思う。ヤング・ジャンプの作品は、そのほとんどが、コマ割が大きい。1ページにおそらく2段ないし3段ほどであろう。少年ジャンプですら、たいていの漫画が1ページにつき3段〜4段であることを考えると、これはヤンジャン特有のスタイルであることが分かる。

この構成により結果として、大コマの連続で物語がバンバンと展開していくことになり、読者を有無を言わさず引っ張り込むリズムとダイナミズムを産むことになる。しかしディテールや遊びを入れることが難しくなるため、どうしても大味な構成・物語になってしまいがちである。

この作品は、作品の世界観や登場人物そのものの情報を明かさないことで、以上の点をクリアーしている。世界観や設定は一切謎に包まれたまま、登場人物たちは次から次へと事件に巻き込まれていく。そして、事件が展開していくことで、少しずつ、少しずつ、事態の真相が明らかになっていく。といったスタイルを選択しているようだ。2巻では、最後になって「殺人ゲーム」のマスターである「GANTZ」のことが中学生の少年の口によって明らかにされる。ところが、それがまた新たな謎を生み出し、登場人物たちは再び事件に巻き込まれていくことになる………。

うーん、面白い。また明日も立ち読みに行きたいところだが、今日の夜に東京を発ってしまうのでそれも叶わない。また今度、東京に来たときに是非、と思うのだけれど、行けるのかいな………。