9デイズ

典型的なハリウッド娯楽大作。裏切りあり、カーチェイスあり、お色気ありで、もうお腹いっぱいの120分、というアレである。他の多数のハリウッド大作同様にこの作品もまた大味で、荒唐無稽で、ついでにヌルい。(何もアンソニー・ホプキンスと女CIA工作員をラストで無理してくっつけんでもええと思う)だけど、ま、そんな大ざっぱな作品も、私は割と嫌いじゃない。

気になったのはあのスパイ用具って、どこまでリアリティがあるものなのだろうか。耳の後ろに埋め込む小型マイクなんて、かなり眉唾なのだけれど、実際にも同様のものが使われていたりするのだろうか。

あー、後々、クリス・ロックが小型核兵器&悪者たちの前で繰り広げた「時間稼ぎの喋り」はちょっと面白かったですね。でたらめな科学の蘊蓄を、ドレー博士(Dr.ドレー)とか、ラップで有名な人々の名前をところどころに差し挟んで喋り倒していたところは、サタデーナイトライブ出身者の面目躍如といったところか。っていうか、俺が気付いていない幾つかのネタもあったのだろうなぁ。