エアマスター 第4話〜第6話

うーん、ムチャクチャ面白い。決して作画枚数は多くなさそうなのに、ここまで迫力の画を作ることができるスタッフの力量は大したものだと思う。

馬越嘉彦のキャラクターデザインも実に良い。しっかりとした肉体性を持ちながら、(特に顔の表情面を)デフォルメして描く柴田ヨクサルの独特の画を見事に活かしている。

勿論、言うまでもなくこれは馬越嘉彦の持つ2つの特色を存分に活かした画でもある。「ベルセルク」においては熱いバトル漫画に相応しいリアルな肉体を描き、一方「おジャ魔女ドレミ」や「カスミン」においては、アニメならではの、まるでゴムのように伸縮する自由な身体を描いてみせた馬越氏だからこそ、両者の特徴を併せ持つ「エアマスター」のキャラデザを実現することができたのだろう。

また役者陣も凄い。堀内賢雄坂本ジュリエッタや古川須志夫@摩季のパパといったベテラン勢の活躍が素晴らしい。特に土井美加@崎山香織の鬼気迫る演技は「マクロス」世代で堅物の早瀬少佐を演じていた頃を知る私のような人間には感無量ですらある。