「君が望む永遠」第1話

O畑大絶賛のアニメ。っていうか、あいつは「SEED」といい、この作品といい、昼メロ系の作品が好きだなー。パンピーのアニメ好き、ってのはこういうものなのだろうか。(←偏見)まー噂だけはかねがね聞いていたが、原作ゲームをしたこともないし、本編もちらっとも観たことがなかったので、実はちょっと期待して見始めたのだった。

………あー、これはキツいわ。イタい。イタすぎる。あと寒すぎる。これ全部観なきゃやはりO畑怒るだろうか?キッツいなー。

思い込みと自意識が激しすぎる各登場人物たちが、その激しさをどんどんとエスカレートさせる話。涼宮さんが孝之に惚れている理由も、ラストで孝之が唐突に涼宮さんに告白する理由もさっぱり分からないんだけど、ま、「恋愛」ってそういうものなんだよな。特に若い頃の恋愛はその成分の99%が「思い込み」であったりするものだから、本人が「好きだ」と思い込んでしまったらその気持ちは強まりこそすれ、なかなか変えられるものではない。で、一人の「思い込み」は周囲の人間をも巻き込んで、相手にも強い「思い込み」を誘発させるものであるし。

少女漫画とか恋愛ドラマとかでは、女性が男性のちょっとした心遣いとか仕草とかに惚れたり、または性格とか人間性とかで好きになったりすることが描かれていたりするけれど、この頃の女子にはそこまでの繊細な感覚ってなさそうだよな。ただ顔がしょうゆ顔で、イケメンだったから、ってだけって感じだよな。あ、後、孝之が速瀬のことを意識していたのも、「近くにいたから」ってのが一番の理由だと思う。(で、早瀬も、涼宮さんと孝之をくっつけるために孝之に「接近」したことで孝之を好きになってしまったりしてる)

つまり、ま、初期段階における恋愛物語なんだよな。で、多くの初期段階における恋愛の三角関係がそうであるように、ドロドロになるんだよなー。あー、このドロドロって観ていて楽しいドロドロなのかなー。絶対にそうはなりそうもないって雰囲気をビシバシ感じてしまうのだが。

リアリティがある、と言えばリアリティがある。だけどそんなリアリティなんていらへんワイ!と思ったからオタクたちはラブコメに走ったのではなかったっけ?現実の(しかし幼い)恋愛に足を絡め取られるくらいなら、「ラブひな」観て甘い幻想に浸る方がよっぽど世の中を効率的に生きることができる、と奇妙な達観をしてみせたのがオタクではなかったのか?何故に今さらになって所詮は昼メロレベルの恋愛物語をありがたがって観ているのか理解できん。と言いつつ理解するために全部観ますけどね。

あー、これで女の子のキャラデザとか、声とかが萌えならいいんだけど、全然ダメぽなところもツラい。男の谷山紀章の声は骨っぽくていい感じだけど(って言うか「美鳥no日々」の沢村の声だけど)流石にそれで萌えられる俺ではないし。はぁ。