花右京メイド隊 La Verite 第9話 「初めてのデート」

ビックリな展開だった。花右京メイド隊で、作品の前提である「共同体」を否定するような展開をするとは夢にも思わなかった。まるで「新・天地無用」みたいなことをしてくれる。(←そんなところまで「天地無用」に似ている)

いやぁ、面白かったです。まぁ物語の話はこれくらいで、今回も楽しい作画があってグーでした。「良い」作画、というより「楽しい」作画。リュウカ様にほっぺたを殴られて首をグルグル回している太郎の姿は、何か一昔前のマンガを思い出して、楽しくも懐かしい。また、怒りの余りリュウカがドアの取っ手をへし折る場面も、それほど枚数の多い箇所ではないものの、最小の枚数で非常に良い作画ができていたと思う。また、デパートの屋上で雨が降ったまま濡れて倒れているマリエルも実に色っぽく描けている。「画」を観ているだけで(しかも決して作画枚数が多くないにもかかわらず)充分に楽しめる、非常に貴重な作品だと思う。