ほしのこえ The voices of a distant stars

こういうのってどう評価すれば良いのだろう、というのが正直な感想。やっぱ、「一人で作った」ということに意味がある、って考え方なのかなぁ。「スゴーい!!」というテクニックを見せつけられるというよりは、「ソツのなさ」を幾層も重ねて、完成度を高めていくという方向性だと思う。

オフィシャルHPで確認したのだが、やっぱり背景の一部は実写画像を加工したものだったのだなぁ。密度の高いねっとりとした背景やディテールへの描き込みは、この作品の持つ大きな特徴の一つだと思う。まぁ、それが「良い」かどうかはともかく、「スゴいなー」とは思う。「どうやってこのシーンが撮られたのか」「2Dと3Dの組み合わせは?」といった技術的な部分だけで、この作品は充分に楽しめるんじゃないかな。

物語自体は、まぁあってないようなものだからなぁ。宇宙探査に行っているはずの美加子の周囲に人の気配が全くない、ってところはやっぱり突っ込んではダメなのか? 後、学生服のままコクピットに乗り込んでることも、やっぱりスルーしなければなのだろうか? 後々、敵が近付いてきた時のエマージェンシーの表示が「エヴァンゲリオン」のものとソックリだったのは狙ってたのだろうか? もう一つ、ロボットの外形もコクピット内部も、「機動戦艦ナデシコ」のエステバリスに酷似していたのはどういう訳だ?

まー余計なお世話なのかも知れないが、「恋愛」はもちろん非常に大事なものではあるけれど、「仕事」や「人生」より大事なものではないと思う。美加子ちゃんも、仕事中にメールのこととか考えてちゃダメ! 後、昇も新しい彼女を見つけた方がよっぽど人生前向きに生きていると思うけど。(女の子は一瞬だからともかく)8年も1通のメールを待ち続けてるなんて、ちょっとキモいぞ。