鉄人28号 第12話「ブラック博士の憂鬱」

いっつも水曜日夜は眠たくって、あんまりまともに観られない。今日はバッチリ眼が覚めた!ってほどではないけれど、眠ってしまわないくらいには面白かった。鉄人が活躍しない回の方が面白い気がするな。まー、基本的にはこの「鉄人28号」では「鉄人28号」があんまり活躍しないのだけれど。

なかむらたかしのキャラクターデザインや、鉄人28号などのメカ周りのデザインは、横山光輝の原作のイメージに近いと思う。だけどお話自体は、手塚治虫にありそうじゃない? 今回の話も、病気による「異形」というモチーフ(「きりひと賛歌」)、閉鎖的空間(村)で展開する事件(「奇子」)、暴力的なまでの狂気性(「ネオファウスト」「アドルフに告ぐ」「機械じかけのりんご」………まぁその他いっぱい)など、実に手塚的であった。どうなの、これ? まーこれはこれで面白いが。

作品の裏テーマとして、「戦後」というキーワードがあるかもしれないな、と今回思った。作品が具体的に何を目指し、何を訴えているのかは、もう少し観続けてみなければ分からないけれど。