BSマンガ夜話 「事件屋稼業」 作：関川夏央・谷口ジロー[manga]

昨日の「お天気お姉さん」の回ではいしかわ・岡田vs夏目のような構図ができあがってしまい、イマイチ盛り上がりに欠けた感があったが、今日は割と盛り上がった方ではないでしょうか。この作品についても、関川夏央についても、谷口ジローについても、あんま知らないのだけれど、それでも楽しく観ることができた。（BSマンガ夜話ではシリーズのうち1回くらいは、作品名も作家名も全く聞いたことのない作品が出てくるのはよくあること。今回は谷口ジロー氏の名前も絵柄も一応は知っていたので、それを考えたらまだ観るための材料は揃っている方だよな）

あー、夏目房之介の「仲代桂子＝記号的存在vsヤマギシ＝私小説的存在」という論は、なかなか面白い視点だと思いましたよ。一度掘り下げて考えてみるべき価値のある論ではないかと。あの場ではちょっと上ッ滑ってしまったけれど、決して見当違いのことを言っていた訳ではないと思う。まー、いしかわ&岡田の2人が「お天気お姉さん」に対して割と主観的な見方をしていたために、余計に夏目の見方が冷たく、突き放したように聞こえたのはあるのかもしれない。確かに、夏目的にはあまり安達哲には興味がないのは事実なのだろうけれど。

それはそれとして、今日のマンガ夜話では関川夏央から眼が離せなかった。あの激しい貧乏ユスリは誰かツッコンであげなくてよかったのか。常に右に、左にと肩を揺らして、まるで遠足でバスに乗っている小学生のようだったな。
あー、でも関川夏央って、典型的なオタクのパターンの1つですよね。①プライドが高く、②屁理屈屋で、③お調子乗り（苦笑）今日も、みんなが自分の作品を褒め称えてくれたので、すごく居心地が良さそうだったなぁ（笑）。付き合いにくそうな人だけれど、憎めない人でもあるのだろうな。あー、私の知り合い（のオタク）にも、ああいった雰囲気を持った人いますよ。