ぷちぷりユーシィ 第3話「ドキドキ! 初めてのアルバイト!」

ユーシィたちのアルバイト編」初回。「アルバイト」=「労働する」こと自体を、少女向けアニメの中心に持ってくることは、初見当時はなかなか面白い視点だなぁと感心したのを憶えている。一応、教育的効果というのも考えてのことだろうか?

それはそれとして、この話はクズ回。「卒業式に出てくれなかった」という理由で、フツー娘が親の家を出ていったりするだろうか? その後ずっと交流がなく、結婚式になってもまだ仲直りせず、あまつさえ自分の親に対して「何もしなくていい」というセリフを吐き捨てるなんて、あまりに娘が外道過ぎないか? 「親と娘の断絶と和解」を分かりやすく描こうとする意図は分かるけれど、もはや「分かりやすい」や「安易」を通り越して、「謎」としか言いようがない展開になってしまっている。どうにもいただけない。

ユーシィ」では、個々のキャラクターの感情表現の描写が下手くそさが目立つなぁ。おかげで毎回毎回まるでドラマとして機能できていない。なまじ丁寧に作り込みされている分、ドラマが空回りしているのが非常に痛々しく感じられてしまう。