けいおん! 第9話「新入部員!」

梓が軽音部に入部して、軽音の面々のあまりのダラけっぷりに辞めようと考えるものの、やはり軽音の面々の演奏の魅力に気付き、再び軽音部で頑張ることを誓う回。

山中先生が紬のケーキを食べた後、幸福に感じすぎて窓の外を見ながら「私、もうここで死んでもいい」という場面で、窓から強い逆光が差している場面とか、梓がライブハウスで演奏を聴いている場面とか、唯が梓に対してケーキを近づけたり引っ込めたりするところで、梓の後ろから後光が差したり、ガッカリの斜線が差したりするところとか、細かいところではネコミミを持って山中先生があずさの背後にしのび寄ってくるところの残像の残し方とか、光回りのエフェクトがそこかしこで目立った回だった。と思ったら、絵コンテ・演出は見事な花火シーンのあった第4話「合宿!」を担当した石立太一だった。なるほど、石立太一氏はエフェクトを効かした演出が強い人なのかもしれない。

今回も、ディテールが面白い。梓が軽音部に来て最初にギターを弾いた時に、イメージとして外人の映像が流れるのだが、これはLed Zeppelinをイメージしてるのかな? 確かに、そう考えていくと、ちょっとジミーペイジっぽいところがあったようにも思う。唯と梓の演奏を聴き比べるために梓が演奏を始めたシーンでも同様に外人の映像が流れたが、これはひょっとするとNirvanaをイメージしたものだろうか?確かに、この時の梓の演奏はちょっとグランジっぽかった。

しかし、両親がジャズミュージシャンという割には、ギタースタイルにジャズっぽさがあんまりないのは、ちょっとどうか?という気がしないでもない。

あー、後、今回澪の携帯のアップが出ていたのだけれど、そこで初めて第5話での私の指摘が間違っていたことに気付いた。いやはや、全くお恥ずかしい。唯の携帯が結構古いモデルだったところを踏まえて、もう少し考えるべきだった。
丸っこいボタンのスライド式で、2009年夏放映という背景を踏まえると、やっぱりちょっと古めのモデルとなるが、今はなき三菱携帯をモデルにしたと感がるべきだろう。色が薄いピンクというところから、D904iかな?

http://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/product/d904i/index.html

後々、唯たちのかばんの1つに、第7話「クリスマス!」で、唯が「これでいいや」といい加減な感じで選ぼうとした親父顔のヘンなストラップがあったけれど、軽音4人のかばんが一瞬映った場面に、かばんの1つにそのヘンなストラップが括りつけられてあった。こうった細かいディテールを繋げてくるのが面白い。ということは、唯はマフラー以外に結局あのストラップを買ったということだろうか?で、誰のかばんにくっついちるのだろう?と色々と疑問や妄想が膨らんでいくところが、ディテール細かいアニメの嬉しいところなんだよね。