新撰組! 第20回「鴨を酔わすな!」

ラスト、身体を揺り動かしながら眼を泳がせている芹沢鴨と、姿勢をピッと伸ばし鴨をまっすぐ見据える近藤勇との対比が、これまで以上に明確に描かれていた。

芹沢鴨が示すニヒリズムは、元々は強い理想主義者であったからこそ。だからこそ、芹沢には若い近藤勇の強い理想主義が眩しく見える。

それでも芹沢が新撰組に居続けた理由は、自分がかつて持っていた理想を近藤に託したかったからなのだろうか? その答えを出すには、僕にはまだまだ勉強することがあり過ぎる。だが、芹沢と近藤の間には、表向きは険悪な部分もありつつ、その奥底の部分では信頼し合っていた部分があったようにドラマでは解釈されていたように思う。おそらく、史実もそうなのだと思う。