サムライチャンプルー 第6回「赤毛異人」

今回も面白かった。何でもありな設定・世界観のようであって、実はきちんと江戸文化を押さえている。「オランダの館長が、ホモの国日本に憧れる」という設定はバカみたいであるが、実は決してそんなことはない、「アリ」な設定なんだよな。男同士の恋愛は、当時決して後ろ暗いものではなく、「衆道」というきちんと認められた概念だったのである。ま、私もこのことに関してはそこまで明るい訳ではないのだけれどね。でも、厳密な設定を本作品に望んでも仕方ない訳で。ただ、押さえるところは押さえて欲しいのである。で、今回の話では、きちんと押さえられている。

本当に「何でもあり」な世界観・設定はルーズなだけで、作品としてちっとも面白いものではなくなる。だが、ある程度のルール・節度を伴った上での「何でもあり」は非常に楽しいものとなる。ここ数回は、上手い具合に後者の「何でもあり」になっている。非常にいいことだ。次回以降も、しばらくはこの方向性で進んで欲しい。