MONSTER CHAPTER15「ビー・マイ・ベイビー」

今回の最大萌えポイントはラストカット、上からのニナの全身ショット。胸もお尻もきちんと出ていて、ひょうたんのように理想的な女体ラインを描いている。って、いつもこんなエロい事ばっか語っているな、私。

家弓家正の登場は驚かなかったが、「赤ちゃん」役を熊倉一雄が演じていたのはちょっとビックリ。赤ちゃんのような不明瞭な話し方と語尾の「でちゅ」も、きちんと押さえている。

うーん、でも本作品は「人情もの」になると面白いのだけれど、話が本筋のミステリーになると、途端に荒さが目立ってくるんだよなぁ。ニナの泊まっている部屋の洗面所の下から、監禁したトルコ女性の声が聞こえてくるって流れ、ついつい誤魔化されてしまいそうだけど、実はけっこう御都合展開じゃない? 後、ドクター・テンマを轢死させようとしたクセに、その後に拉致ってきて拷問・尋問とはどういうことなんだ? 捕まえたんだったら、とっとと殺せばいいんじゃないのか? それと、車で轢き殺そうとした場面は、もっと上手い見せ方はなかったものなのか。あれ、どう見ても車と正面から直撃だぜ? 猛スピードで走ってくる車に正面から直撃したら、生身の人間は普通死ぬぜ? この「車突進→テンマ激突」の流れを、思いっきり適当な絵コンテで誤魔化そうとしているから、どうにも消化不良なんだよなぁ。

原作もこんな適当だったっけ? 三谷幸喜が原作の「MONSTER」をベタ褒めしているのを見ると、ひょっとすると私の方が勘違いをしているのではないか、とも思ってしまう。まぁ、多分三谷幸喜の方が勘違いをしているのだけれど。で、そのために三谷幸喜への評価が少し下がったりしてしまうのだけれど。