ケロロ軍曹 第20話「冬樹 ミーツ・ア・ガァ〜ル であります」「冬樹 ノントルマの使者 であります」

1話なのに、タイトルは2つあるのな。

この作品って、ホントに「お約束」だけで構成されているよなぁ。カナヅチの冬樹が浅瀬で溺れるところとかのネタの掴みも、実に「お約束」。仲良くなった少女が実は人間以外の生命体であるところとか、ラストで謎の生命体に襲われる冬樹を、少女が仲間に呼びかけて助けるところとか、ネタとしてはまんが日本昔話ですよ。ベタを通り越して、もはや「古典」で、これもまた「お約束」。話のところどころに挿入されるアニメのパロディーやマニアックなネタも、吉本新喜劇におけるパチパチパンチと同じくらいに、本作品にとってはやっぱり「お約束」。忠実に、忠実に「お約束」を守り続けている。

実は封建的で保守的であるオタク層は、ガンダムSEEDとかには重箱の隅をつついたような文句を垂れる癖に、こういった「お約束」の作品にはからっきし弱い。彼らは「お約束」が守られていると、すぐに思考停止をしてしまい、マンセーと両手を上げてしまうのである。同じく「100%「お約束」だけで構成されている作品」である「かってに改造」の連載が終了してしまった今、現在では純粋に「お約束」を楽しめる作品としては「ケロロ軍曹」だけということになるのかもしれない。オタクの人々がマンセーマンセーとこの作品を褒め称えるのも、実に無理のないことなのである。勿論、オタクの端くれである私も、何の躊躇もなく本作品に対し、マンセーの4文字を捧げる所存であります!!

ところでやたらと作画が良かったなぁ。久しぶりに見たのだけれど、いつもこれくらいのレベルなのか? 後、小雪の声って広橋涼だったんだなぁ。「カレイドスター」以来、久しぶりに声を聞いた気がする。