ギルガメッシュ 第2話「Grafin Werdenberg」

作画の拙さが全てをダメにしている。いや、本作品よりもっとダメな作画の作品はいくらでもあるし、作画だけで言えばそれほど致命的に悪いという訳でもない。本作品で問題なのは、作画のレベルが、脚本・演出のレベルの高さに全然追いついておらず、むしろ足を引っ張りまくってしまっているところにある。だから物語冒頭で、竜也のコーヒーを持つ手がブルブル震えているところ、三人組の少年が目を配せ合わせるところなど、重要な意図演出が活きてこない。また、中盤のバトルシーンも、絵コンテが要求しているシャープさ、格好良さに作画が全然応えられておらず、ただただヘコヘコな画面にしか見えなくなってしまっている。これは、ちょっと勿体なすぎる。DearSで多少作画がヘコたれていようがそれほど問題はないのかもしれないが、この作品でここまでヘコヘコ作画しか実現できないとすれば、かなり問題があるのではないか。しかも、まだ第2話の段階でである。

話的には面白くなっていきそうなので、観続けていくことにはなるのだろうけど、作画が上向きになっていくことは期待できそうにないなー。(逆はありうるだろうけど)。うーん。