MADLAX 第21話 「告薄 -guilty-」

カロッスアやマーガレットが飛行機事故の惨劇からいかに生き残ることができたのか、二人が内戦の戦乱を潜り抜けて廃墟に潜り込む経緯はどうであったのか、など、リアリティある戦争ものを描くには避けて通れない描写を思いっきり避けて、観念描写に集中する本作の姿勢は、ある意味で潔いと言ってもいいかもしれない。

カロッスアが昔の自分を見て死んでしまったのって、所謂ドッペルゲンガー現象に近いよね。まぁ昔の自分はとっくに死んでるのだから、正確には違うのだろうけど。

後、カロッスアが飴を差し出すのをマーガレットが断った理由が、「雨が降るから」となっていたのは、単なるダジャレなのか? まぁ、脚本家の黒田洋介氏はメイド服姿のエリノアさんにジャングルを走り回らせるというシーンを描く「ギャグを真顔でする確信犯」だから、これも単なるダジャレという事なのかもしれない。問題なのは、ギャグかどうかはっきり分からない上に、ギャグであったとしてもあんまし面白くないことなのだけれど。

まぁ、最終回に向けて何となく盛り上がってきましたね。相変わらずの鬱&観念話だったので、今回も少し引き気味に観ていました。