雑記[hi-bi]

oippu2005-02-19


「コミック・ワイドショー」を読む。

http://www.yosensha.co.jp/cw/

今気付いたけれど、映画秘宝の別冊なのかー。巻頭の、辛酸なめ子の描いた皇室ネタ(しかもサーヤをネタにしてる)が、いろんな意味でヤバ過ぎで面白かった。(だって「今まで『優しい』とか『可愛らしい』という形容詞でお茶を濁されたけれど、(旦那が『野獣』のおかげで)初めて『美女』と呼ばれた」っていうモノローグがあるんだぜ?)あー、でも辛酸なめ子サーヤに対する愛は本物だと思いましたよ。

他には高浜寛のマンガが面白かった。恵まれた環境に育ちながらも、売れないエロ漫画家の道を進み精神衰弱してしまった女の子と、その恋人で国の研究機関に勤めるエンジニアの男の子二人の日常を淡々と描いた、何てことはない話である。だが、最後に男の子が在日であることが明かされる展開に、少しビックリする。裕福な日本で育ちながらも茨の道を進む女の子と、「異端」=「在日」でありながら(詳しくは書かれていないが、その出自のために幼い時は苦労したこともあったのだろう)日本国家のもとでまっとうな生活を歩む男の子との対比が、わずか十数ページの漫画に凝縮されて描かれていて、なかなか読み応えがあった。