雑記[hi-bi]
明日はいよいよアカデミー賞ですね。で、戯れになーんとなく受賞予想なんかをしてみたりする。どの作品も観てない(っていうか、日本では観られない)んだけどねー。
作品賞=「アビエイター」
監督賞=マーティン・スコセッシ「アビエイター」
主演男優賞=ジェームズ・フォックス「レイ」
主演女優賞=ヒラリー・スワンク「ミリオンダラー・ベイビー」
助演男優賞=モーガン・フリーマン「ミリオンダラー・ベイビー」
助演女優賞=ケイト・ウィンスレット「アビエイター」
脚本賞=「エターナル・サンシャイン」
脚色賞=「サイドウェイ」
長編アニメ賞=「Mr.インクレディブル」
外国映画賞=「海を飛ぶ夢」
こんな感じかな、と。
批評家筋から絶賛の嵐で迎えられ、各映画賞も幾つも受賞している「サイドウェイ」だが、脚色賞あたりでお茶を濁されてしまうのではなかろうか。本来ならば、助演男優&助演女優にトーマス・ヘイデン・チャーチとヴァージニア・マドセンが受賞するのが妥当なのだろう。ただ、アカデミー賞にはモーガン・フリーマンに賞を渡すタイミングを逃してしまい、現在に至るまで与えていないという事情がある。これまで数々の映画賞を受賞してきて、すでにその実力に対する評価は揺るぎないものとなっているフリーマンだが、ことアカデミー賞に関してはノミネートだけで、受賞はまだなのである。(本来ならば、「ドライビングMissデイジー」で彼に与えるべきであった)
まぁ、画面に映っているだけで存在感が出せるという種類の人なので、受賞の機会なんていくらでもあるだろうとアカデミー会員は高を括っていたのかもしれない。ところが、ここ最近の彼はすっかり「名作」から離れ、「ドリームキャッチャー」での狂った軍人役を始め、おバカな映画のおバカな役(またはしょーもない映画のしょーもない役)ばかりを選ぶようになってしまった。だからこそ、「ミリオンダラー・ベイビー」におけるモーガン・フリーマンは「いつもの存在感」を出しているだけにもかかわらず、格別の「存在感」として会員にアピールするのではないだろうか。って、観てないのだけどね。想像で語ってるのだけどね。
また、女優賞でもヴァージニア・マドセンのカムバックよりは、「キャサリン・ヘップバーンの物真似」をしたケイト・ブランシェットの方がお年寄りの方々が多そうなアカデミー会員のウケがいいかな、と。あと、評価しやすいじゃん、物真似って。(そういう意味でも、レイ・チャールズの物真似をしたジェイミー・フォックスの主演男優賞も、確実に近いと思われる)それに、ケイト・ブランシェットも役者としての評価も尊敬もすでに多く集めているにもかかわらず、受賞はまだでしょ?(それに、以前に彼女が「エリザベス」で主演女優賞にノミネートされた時に、主演女優賞はグゥイネス・パルトロウだったんだぜ? 会員の中には「何でやねん」という声も多かったはず)そういう点を踏まえても、アカデミー会員的に「そろそろ受賞させたい」という心理が働いているはずだと思う。
カウフマンの難解な脚本は確かにアカデミー会員のウケは悪そうなのだけれど、これでもう3回目のノミネートだし、今年度の全米脚本家協会賞をはじめすでに各賞を受賞しているので、そろそろアリではないかな、と。他のノミネートされた人たちが(ネームにおいても、あと多分だけど品質においても)弱すぎるしね。それと、「サイドウェイ」を完全無視はできないはずで、またアレクサンダー・ペイン&ジム・テイラーのコンビの手による脚本はすでに評論家筋からは高い評価を得ていることもあり、脚色賞の可能性は結構高いのではないだろうか。
果たして結果はどう出ることになるか。明日になれば分かること。