「TOKKO -特公- Devil's Awaken」 藤沢とおる[manga]
TOKKO Devil’s Awaken(1) (アフタヌーンKC)
- 作者: 藤沢とおる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/02/06
- メディア: コミック
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先生が主人公でも、警察が主人公でも、藤沢とおるが描くと「正統派ヤンキー漫画」になってしまうのは、やはりさすがと言うべきであろう。まー、先生も、警察も、ヤクザも、ヤンキーも、職業が違うだけで中身は似たようなモンですから。(暴言)
ひょっとしたら作者本人は「エヴァンゲリオン」や「寄生獣」のような壮大なSF物がやりたいのかもしれないけれど、私にはどう見ても「ヤンキー漫画」+「B級の戦隊もの」にしか見えない。(群がる雑魚ゾンビどもを長剣でバッタバッタとシバキ倒すところのノリなんか、まさにそんな感じ)でも、それでいいのだ。藤沢とおるのマンガの魅力とは、すなわち「ヤンキー漫画」の魅力なのだから。
だけど、藤沢とおるの描く「ヤンキー漫画」って、たとえば昔の本宮ひろしマンガや「BE-BOP」と比べて格段にスタイリッシュだよな。キレのいいコマ割りと、効果的な大ゴマ、そして最後のキザな決めゼリフ(例:「残らず検挙してやるぜ。人を殺すような、悪党はよ?」「言ったでしょ? キミたちパンピーに手の負える事件じゃないって? ………ま、キミの中の闇が目覚めれば、話は別だけど?」)の組み合わせは、ビリビリ痺れるくらいに超絶格好いい。
「動詞と目的語の順序を逆転」+「疑問形」が、藤沢とおるのスタンダードな決めゼリフスタイル。(今、ざっと単行本を読んで数えたら、このパターンの決めゼリフが単行本1冊中に10近くも確認できた)なんとなくトミノゼリフっぽいよね?