新撰組! 第21回 「どっこい事件」

芹沢と近藤の対立が深刻化するきっかけとなった事件。これに、沖田が自らが抱える暗黒部分に気付いていく過程を絡めて話を進めていく。上手い。

近藤＆土方は、第2話の「多摩の誇りとは」にて「人と命のやりとりをすること」への重みをその身を以て学んだところを見せていた。しかし、沖田に関しては天真爛漫な性格と、天才的な剣技が全面に出ていただけで、「人と命のやりとり」へ向かい合う機会が全くないままであった。

この事件がきっかけとして、沖田総司が闇なる喜びに目覚めていく過程が描かれていくのだとしたら、非常に面白い話になりそうである。

今回は久しぶりに格好良い近藤勇が見られたのも良かった。そう言えば、実在の近藤勇は厳つい顔をしているものの、普段はニコニコとして頬にえくぼを蓄え、非常に優しい男であったそうである。香取慎吾の持つ優しさ、生真面目さ、そして回を追うごとに増してきた貫禄を考えれば、現在で近藤勇を演じることができるのは香取慎吾しかいないといった三谷幸喜の言葉は決して大袈裟でないことが分かる。

あ、後、山本耕二＠土方歳三の上半身ヌードシーンが久しぶりに拝めましたね。女性の方々は良い目の保養になったのでは。