機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE11「父の呪縛」

「どうやってパイロットをロボットに乗せるか」は、これまでロボットアニメの大きな命題であった。

しかし、まさか1話まるまる使って「説得する」という手があるとは思いませんでしたよ。また、その「説得」が上手い!! もう、これ言われたら乗らざるを得ないだろうという見事な論理立てで、しかも池田秀一の美麗ボイスでゆっくりと諭されていくものだから、純粋クンのアスランは逆らいようがないですよね。まぁ、よく考えたら詭弁なんだけどね。それにしても議長ってここまで古狸キャラだったとは。この計算高さって、まるで「機動警察パトレイバー」の後藤隊長じゃないか。

あー、後、偽ラクスの「演説→歌」という流れも良かったですね。よく考えたら「マクロス7」の「俺の歌を聴けー!!」くらいに爆笑&トンデモな展開なのだけれど、話の持っていき方が上手いので思わず引き込まれてしまいましたよ。

しかし、議長の詭弁といい、偽ラクスといい、何でしょう「デス種」におけるこの「アウトギリギリ感」は。だけど、「アウトコースギリギリを狙ったら、メチャクチャいいコースでストライク三振をとった」という結果になっているところも、凄い。いろんな意味で目が離せなくなりました。ひょっとしたら、今期で1番面白いのはこの作品かもしれない。